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『指導者が知っておくべき知識』水泳をすることで生じてしまう障害を知っておこう

2019年6月12日 - Coach
『指導者が知っておくべき知識』水泳をすることで生じてしまう障害を知っておこう

水泳によって生じる障害って何だろう?

水泳というのは、子供から大人まで行う事ができる人気のスポーツの1つです。全身を使った運動ということから健康に良いイメージが水泳にはあります。しかし、競技選手においては水泳を行いすぎるあまり障害が発生してしまう場合があります。身体を酷使するための反動といっても良いでしょう。

コーチやマネージャーなど監督する立場にあるもの、そして競技選手も改めて水泳によって起こる障害について認識を深めておきましょう。

①貧血

貧血は血液中のヘモグロビンが減少した状態のことを指しています。ヘモグロビンは赤血液中に含まれていて、肺から組織への酸素運搬に関わります。

こヘモグロビンの材料となる鉄欠乏症が足りなくなる事が貧血の直接の原因です。

理由としては運動時に発汗により、汗の成分として鉄が失われるため、成長期の筋肉や身体の成長に鉄が使われるため、そして女子は月経によって鉄が失われるためという3つが主に挙げられます。

貧血の症状として、息切れ、動悸、易疲労感などあるが、進行するまでは無症状のこともあるため要注意です。予防として、練習量や競技特性、年齢など必要に応じて鉄を含む食品(肉類、青魚、のり、ひじき、納豆、レバー、ほうれん草)などを摂取すると良いでしょう。鉄分を摂取する際は、ビタミンCと同時に摂取することで、鉄分の吸収が促進されるということも覚えておくと良いでしょう。

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②オーバートレーニング症候群

過剰なトレーニングやストレス(プレッシャーヤ過密日程、食生活)でもたらされた慢性疲労状態によって生じたパフォーマンス低下状態のことを示しています。

具体的な症状として、持続疲労感、食欲低下、微熱、痛み、不眠、意識低下、うつなど多く挙げられます。日常生活にも支障をきたす場合もあるでしょう。

オーバートレーニング症候群に関しては、早期発見と休養が最重要であり、無理をして練習を続けると症状は長引いてしまうでしょう。

何か違和感があれば病院に行く癖をつけ、そして指導者もそれに理解を示したサポートを行う事が必要です。

③腰部障害

腰部障害として、前屈型と伸展型の2つのパターンが挙げられます。

前屈型の代表としては、椎間板障害や椎間板ヘルニアがあります。水泳のターン動作などの前屈によるストレスや壁を蹴る時の軸圧力によって生じると考えられています。2008年の北京五輪の競泳選手の約半数程度に椎間板の変性を認めていたそうです、

一方、伸展型の代表としては、腰椎分離症や椎間板関節障害があります。現在、分離症は疲労骨折であり、早期に発見されコルセットの装着などの適切な治療が行われることにより、完治する事がわかっています。

上記のいずれの腰椎に対しても、腰椎にストレスのかかる動作の制限(練習距離の制限、種目の変更)と体幹深部筋群の強化による腰椎安定性の獲得が求められるでしょう。

④水泳肩(スイマーズショルダー)

水泳で生じる肩関節障害は通称、水泳肩と呼ばれています。水泳は推進力の大部分を上肢に依存しており、その推進力を生み出す土台となっている肩関節にはストレスがかかりやすいのです。

水泳肩は、腱板や上腕二頭筋腱長頭に炎症が起こります。特に、キャッチ動作において、ハイエルボーのポジションを取ろうとする時、肩関節挙上、内旋位を取るときにストレスがかかりやすいとされています。

改善点としては、練習量の軽減、そしてフォームの改善が挙げられるでしょう。入水時の肩内旋の制限、手先行のリカバリー、ローリングを大きくする、呼吸側の変更など行えると良いでしょう。

しかし覚えていて欲しいのは、身体の特徴は人それぞれ異なるため、個々に細やかな対応をする必要があるでしょう。

⑤平泳ぎ膝

クロールやバタフライ、背泳ぎでは膝関節にこの障害が生じることは少ないです。しかし、平泳ぎは特殊なキック動作をしているため、股関節に障害が生じ平泳ぎ膝と呼ばれています。

この動作には、股関節に外反ストレスがかかり、内側副靱帯、外側半月板、膝周囲の腱などに問題が起こる可能性があります。さらにこの状態で、伸展動作を繰り返すことで膝蓋大腿関節にも問題が生じる可能性があります。

対応策としては、休養をしっかりとる、練習量を減らす、股関節の内旋可動性を高めることが挙げられるでしょう。

⑥肘関節障害

ストローク動作には、手首の関節を手のひらの方に折り曲げる動作を行なって、手のひらで水を押すことで推進力を得るという目的があります。この動作を繰り返し行うことで、手関節を掌屈する場所の上腕骨内側付近に炎症が起きてしまいます。

そのため、この炎症が起きてしまったっ場合は、すぐに練習を中断し病院へ行き安静にするのが一番でしょう。

⑦熱中症

熱中症は水泳選手だけでなく多くのスポーツ選手が対処すべき問題でしょう。別の記事ページに熱中症について詳しく説明したものがあるので、読んでみてください。

『スポーツ選手必見!!』夏に来る熱中症の予防と対策と原因

 

まとめ

今回は、水泳を通した多くの障害について紹介しました。貧血やオーバートレーニング症候群、水泳肩、腰部障害、平泳ぎ膝、肘関節障害、熱中症などです。今回は7つ紹介しましたが、実際にはもっとあります。しっかり覚えていてくださいね。

指導者という立場からすれば、必須知識です。教え子がこのようにならないように、適切に練習量をセーブしてあげたり、休養を与えてあげたりしましょう。

教え子が怪我をしたら指導者のせい、何があろうと指導者のせいという意識と覚悟を持って日々の練習に取り組んでください!

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